夏の引っ越し注意点|熱中症・荷物管理・業者選びのコツ
引っ越しシーズンといえば春のイメージが強いですが、夏に転勤や住み替えを余儀なくされる方も少なくありません。特に8月はお盆休みなどを利用して引っ越す人も多く、実は繁忙期の一つ。
しかし夏の引っ越しには、他の季節にはない大きな課題があります。それが「暑さ」と「湿気」。気温が高くなることで体調を崩しやすくなり、荷物や作業スケジュールにも工夫が必要です。
今回は、熱中症対策、荷物管理、業者選びのポイントなどを中心に、夏の引っ越しを成功させるコツを詳しく紹介します。
①熱中症対策は「計画」と「準備」がカギ
◆早朝・夕方の時間帯を狙おう
夏場は日中の気温が35度を超えることも珍しくありません。荷造りや運搬作業は体力を奪い、熱中症のリスクが大幅に上がります。
できるだけ早朝や夕方の涼しい時間帯を中心にスケジュールを組むのが鉄則です。
業者にも「午前便」「夕方便」が選べるプランがあります。少し割高になることもありますが、炎天下での作業を避けられる安心感は大きいです。
◆こまめな水分・塩分補給を忘れずに
「夢中で運んでいたら、気づいたらフラフラ…」は夏の引っ越しの典型的な失敗例。作業中は汗で大量の水分と塩分が失われます。
必ずペットボトル飲料や経口補水液を準備し、30分に1回程度の水分補給を心がけましょう。
同時に、日差しを浴び続けないよう帽子を着用したり、首元を冷やすクールタオルを用意するのもおすすめです。
◆室内の冷房を活用する
荷造りは屋内作業だからと油断しがちですが、夏の室内は想像以上に蒸し暑くなります。段ボールを積み上げたり動き回ると体温も上がるため、エアコンを稼働させて涼しい環境を維持しましょう。
また、作業を手伝ってくれる家族や友人にも「冷房つけて休んで」と一声かけてあげると安心です。
②荷物管理は「温度」「湿気」「スケジュール」がポイント
夏の高温多湿は、荷物にダメージを与える大敵です。特に気をつけたいのが以下のポイントです。
◆温度変化に弱いものは別管理
・電子機器(パソコン、タブレット、カメラなど)
・精密機器や電池類
・食品、調味料
・化粧品、医薬品
これらは高温で劣化・変質する可能性があります。梱包時には「精密機器」「われもの」などのラベルをしっかり貼る、車移動なら冷房を効かせた車内に運ぶなど、温度管理を工夫しましょう。
◆カビ・湿気対策も忘れずに
夏は湿度も高いため、布団や衣類を詰め込んだ段ボールの中が蒸れることがあります。防虫・防カビ剤を一緒に入れる、すぐに開梱して風通しを確保するなど、湿気対策を徹底しましょう。
また、引っ越し先がまだエアコン未設置の場合は、最初に荷物を運び入れる部屋を風通しよく開け放っておくなど、湿気がこもらないように工夫すると◎。
◆引っ越し当日のスケジュールを詰め込みすぎない
夏の引っ越しは、体力消耗が段違い。搬出・搬入・掃除・役所手続きなどを1日で全部こなすのは無理があります。
特に、昼間の気温がピークになる時間帯は作業効率が落ちます。「荷出しと掃除は午前中」「役所手続きは翌日」など、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
③引っ越し業者選びのコツ
◆「時間指定」や「短時間プラン」があるか確認
炎天下を避けたいなら、時間指定ができるプランを扱う業者を選びましょう。「午前便」「午後便」「フリー便」などプランによって料金も異なります。
短時間でさっと運んでくれる単身パックなども便利です。荷物が少ないなら積み切り便などの格安プランも候補に。
◆「養生・梱包オプション」の充実度も要チェック
夏場は荷物の扱いがより慎重に必要になります。熱で溶けやすい家具の保護材、段ボール内の防湿梱包など、丁寧な対応をしてくれる業者を選びたいところ。
口コミや見積もり時に「どこまで養生してくれるか」「梱包材はどんなものを使うか」などを確認しておくと安心です。
◆スタッフの熱中症対策を意識している業者も
意外と見落としがちですが、引っ越しスタッフの安全管理も大切です。暑さの中で無理をする業者だと、作業品質が落ちるリスクも。
「スタッフの休憩や水分補給をしっかり取っているか」「猛暑日にスケジュール調整を提案してくれるか」など、相談時の対応の丁寧さも大事なポイントです。
④家族やペットにも配慮を
・子どもは別室や実家など涼しい場所で待機させる
・高齢者の体調管理に注意し、無理な作業はさせない
・ペットは熱中症対策のため、ペットホテルや友人宅に一時預ける
安全・健康を最優先に、引っ越し当日を迎えましょう。
⑤夏の引っ越しは「段取り力」が成否を分ける!
最後にまとめです。
✅ 熱中症対策を徹底し、早朝・夕方の涼しい時間帯を選ぶ
✅ こまめな水分補給、冷房の活用で作業負担を軽減
✅ 荷物管理は温度・湿気に注意
✅ 引っ越し業者は時間指定・短時間プラン・養生オプションをチェック
✅ 家族やペットの体調にも気を配る
夏の引っ越しは準備不足が命取り。でも逆に言えば、しっかり段取りを組めば快適かつ安全に終えられます。ぜひこの記事を参考に、後悔のない引っ越しを成功させてください。