夏場に多い賃貸トラブルと対策ガイド|エアコン故障、カビ、害虫…快適な夏を過ごすために

夏といえば、日差しの強さや蒸し暑さで体力を奪われがちな季節。でも実は、「住まいのトラブル」が増える季節でもあるんです。
賃貸物件に住む人が夏場によく遭遇する代表的なトラブルは大きく3つ。
・エアコンの故障
・カビの発生
・害虫の侵入
これらは放置すると快適さを損ねるだけでなく、健康被害や費用負担にもつながります。
今回はそれぞれのトラブルについて、よくある事例と具体的な対策を詳しく解説していきます。


1. 夏の必需品「エアコン故障」トラブル

■ こんなトラブルが多い
・電源は入るが冷風が出ない
・途中で停止する
・異音や異臭がする
・リモコン操作が効かない
「エアコンが効かない」というのは真夏の賃貸トラブルの定番です。特に築年数が経った物件や、長期間未使用だったエアコンでは故障が起こりやすいです。


■ 原因例
・内部の経年劣化
・フィルター詰まり
・ガス漏れ
・基板やセンサーの不具合


■ 住人ができる対策
・フィルター掃除を月1回目安で実施
・運転開始前に試運転をして異常がないか確認(5月〜6月がおすすめ)
・コンセント抜き差しやリセットボタンの操作で直る場合もある


■ 故障時の対応
・すぐに管理会社や大家さんへ連絡
・修理や交換の負担区分は契約書の「設備」欄をチェック
・賃貸の場合、通常の経年劣化による故障は貸主負担が原則
【ポイント】
夏に入ってからだと業者も混み合うので、初夏のうちに動作確認を!


2. 湿気による「カビ発生」トラブル

■ こんなトラブルが多い
・壁や天井の黒カビ
・クローゼット、押入のカビ臭
・エアコン内部のカビ
夏は高温多湿でカビが爆発的に増えます。特に気密性が高いマンションほど注意が必要。


■ 原因例
・結露や換気不足
・エアコン内部の汚れ
・水漏れ、配管トラブル


■ 住人ができる対策
・こまめな換気(朝晩の涼しい時間帯でもOK)
・サーキュレーターで空気循環
・押入れやクローゼットに除湿剤を設置
・エアコンの内部洗浄(業者クリーニングがおすすめ)


■ 発生してしまったら
・早めに拭き取り掃除(アルコールやカビ取り剤使用)
・壁紙の奥まで浸透している場合は管理会社に相談
【ポイント】
カビは早期発見・早期対応が鉄則。放置すると退去時の原状回復費用負担にもなりかねません。


3. 「害虫侵入」トラブル

■ こんなトラブルが多い
・ゴキブリの出現
・コバエ・チョウバエの大量発生
・蚊やダニの被害
夏は虫にとっても繁殖シーズン。暖かさと湿度を好むゴキブリは特に要注意。


■ 原因例
・生ごみ放置や排水口の汚れ
・建物のすき間からの侵入
・エアコンのドレンホース


■ 住人ができる対策
・キッチンやシンクを清潔に保つ
・排水口にネットや洗浄剤を使用
・ドレンホースに害虫侵入防止キャップをつける
・窓や玄関のすき間をテープやパテで封じる


■ 発生してしまったら
・ゴキブリは即駆除スプレーやベイト剤
・コバエは生ごみ処理・排水口清掃
・それでもだめなら専門業者に依頼
【ポイント】
「侵入させない・増やさない」を徹底するのが最大の予防策です。


4. 管理会社や大家さんへの相談は早めに

夏場のトラブルは放置すると被害が大きくなりがちです。
特にエアコンの故障や水漏れ、カビなど「設備起因」の問題は貸主側の修繕義務が発生するケースが多いので、発見したら早めに管理会社や大家さんへ連絡しましょう。
ただし「日常的な掃除・換気不足が原因のカビ」「害虫を呼び込む汚れ放置」などは借主責任となり、費用を請求される場合もあります。
入居時の契約書で「設備」「借主負担」「原状回復義務」などをしっかり確認しておくのも大切です。


5. まとめ|夏を快適にするために

✅エアコンは試運転とフィルター掃除を春先から
✅換気と除湿でカビを防止
✅キッチンや排水口を清潔に保ち害虫予防
✅トラブルは早めに管理会社へ連絡
夏の住まいはちょっとした対策で快適さが大きく変わります。
「気づいたらすぐ対応」が最大のコツ。暑い季節を快適に、そして安心して過ごすために、ぜひ今日からできる対策を始めてみてください。