なぜ“北向きの部屋”は売れにくいのか? でも逆に売れる条件もある!

コラム

部屋探しの条件として「南向きがいい」とよく言われますが、その反対に「北向きは避けたい」と思う人も少なくありません。実際、不動産市場において北向きの部屋は売れにくい傾向があります。
一方で、北向きでもスムーズに売れるケースもあるのが現実。
この記事では、「北向きの部屋が敬遠されやすい理由」と「逆に売れる条件」について解説します。


なぜ“北向き”の部屋は売れにくいのか?

以下のような理由から、北向きの部屋は一般的に人気が低くなりがちです。

・日当たりが悪く、昼間でも室内が暗く感じる
・洗濯物が乾きにくい(バルコニーに直射日光が入りづらい)
・冬場は寒さがこもりやすく、結露や湿気に悩まされる
・明るさや温かみを求める層にとって、内見時の印象が悪くなりやすい
・購入希望者にとって「住み心地のイメージ」が湧きにくいため、競合物件と比較されやすく価格交渉が入る可能性も高くなります。

それでも“売れる”北向き物件には共通点がある

北向きでもスムーズに売れる物件には、以下のようなプラス要素があります。

1. 抜けた眺望や隣接建物がない
→ 光が遮られず、室内が意外と明るい

2. 角部屋・2面採光で風通し・採光性が高い
→ 北向きでも実際の居住性が良好

3. 涼しくて静かな環境を求める人にはむしろ好条件
→ 夏の暑さが苦手な人、在宅ワーカーなどに人気

4. 価格が割安でコスパ重視の層に刺さる
→ 予算重視で駅近や広さなど他の条件と天秤にかけて選ばれる

5. 照明・内装・設備が工夫されていて“暗さを感じさせない”
→ 内見時の印象次第で評価が逆転することも

売却時のポイント

マイナスを補う「訴求ポイント」を明確にして、北向きであることを隠さず、その代わりに魅力を丁寧に伝えることが大切です。

・照明設備の工夫や日中の明るさの実測写真を掲載
・実際の光の入り方を図や動画で紹介
・静かさ・温度管理のしやすさなど「他の部屋にはないメリット」を具体化
・プライバシー性や家具配置のしやすさなど、暮らしやすさを伝える

“北向き=マイナス”ではなく、「相性の良いライフスタイル」に響く伝え方が売却のカギになります。

まとめ

北向きでも売れる物件には“理由”がある。
北向きの部屋は確かに人気が分かれますが、それだけで「売れない」とは限りません。
周辺環境・間取り・訴求方法によっては、むしろ好まれる条件になることもあります。
物件の強みを活かしながら、適切な伝え方でリセール力を高めていきましょう。


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