“物件情報の数字”だけで判断しないで ~面積・階数・築年数…その数字、本当に暮らしやすさを表していますか?~
物件探しでは「◯㎡」「◯階」「築◯年」といった“数字情報”を頼りにすることが多いですよね。
けれど、実際に住んでみると、数字のイメージと現実の暮らしが一致しないことも。
この記事では、物件情報にある「数字」の落とし穴を、5つの視点から解説します。
住み心地重視の人こそ見落とさないでほしいポイントです。

1. 面積(専有面積)は「広さ」を正確に示していない?
「40㎡あるから広いはず」と思っても、実際には
・廊下が長い間取り
・デッドスペースの多いレイアウト
・居室がコンパクトで収納スペースがない
など、「数字の広さ=使いやすさ」とは限りません。
家具を配置できる“有効面積”を見る意識が大切です。
2. 階数は“高さ”だけじゃなく“周辺環境”も関係する
上層階=静かで眺めがいいというイメージがありますが、
・前面に高層ビルがあれば眺望は期待できない
・高層階はエレベーターの待ち時間や停電時の不安も
・逆に1階は“騒音”が少なく意外と快適なことも
階数だけでなく、周囲の建物や方角も確認しましょう。
3. 築年数が浅くても中身は古いままのことも
「築5年=きれい」と思いがちですが、
・オーナーチェンジ物件で室内はリフォームされていない
・建材や断熱性能が当時のまま
・外観や共用部は劣化している場合も
築年数と“実際の状態”は一致しないことがあるので、内見で必ず確認を。
4. バルコニー面積や“含まれる面積”に注意
中には“ルーフバルコニーや共用廊下の持ち分”が面積に含まれているケースも。
「広いと思ったら実際の室内は狭かった」という声も少なくありません。
特にファミリー層は実際に使える居住空間を見極めることが重要です。
5. 数字ではわからない“暮らしの質”がある
・階数は同じでも「隣の住戸の生活音」が気になる場合も
・面積よりも「窓の位置」「収納の配置」の方が暮らしやすさに直結
・“築古でもリノベ済み”なら新築より快適なケースも
つまり、数字は目安であって、住み心地は“体感”がすべて。
まとめ
「数字」は比較のヒント。決め手は“実際に見る”こと
物件情報の数字は、あくまで“判断材料の一部”にすぎません。
最終的に大切なのは実際に足を運び、自分の暮らしをイメージして確認すること。
数字に惑わされず、納得できる住まい選びを心がけましょう。
